第3章 守りたいもの
「おいそこのあんちゃん」
一人の男がを呼んだ
「あんた相当強そうだな」
更にもう一人の男もこちらに近づいてきた
「あんちゃんに最後の一撃を任せたいと思ってな」
「重い一撃をもろにくらわせれば倒せる…そこで俺らは話しあったんだ」
後ろの方にいる他のプレイヤーの目付きが覚悟の目に変わっていた
「俺らが全力で鎌を止め…君が突っ込むという案だ」
「そんな無茶な…そんな意見に賛成出来ない…」
皆を守るために来たのに守られてどうするんだ……
「私…そんなの聞いてませんよ!」
シリカが強い眼差しで訴えた
「シリカちゃんは若いし女の子だ…この作戦には入れることができない」
「そんな…嫌です…皆さんが死んでいくのを見るだけなら私も死んだ方がマシです」
「キュイーン!」
シリカの目には涙が溜まっていた
「まだ死ぬと決まったわけでは…」
「死ぬに決まってます!さっきのを見たらそう思っちゃうじゃないですか…」
確かにそうだ…俺だったら最低でも1発は耐えられるが他のプレイヤーは死ぬリスクが高すぎる…
「ピギャーーー」
キラーマンティスの鳴き声にふと我に返った