第3章 守りたいもの
あ!思い出した!
「皆!今すぐ離れるんだ!」
「どうしてだ?」
「危険だからだ!」
さっきまで動かなかったキラーマンティスの背中から更に鎌が出てきた
腕と同じ形なので多分同じように動かせる
「ピギャーーー」
キラーマンティスは立ち上がり鎌を振り回した
「う、うわぁぁー」
プレイヤー達が鎌に切り裂かれていきガラスのように砕けちっていった
思い出した…HPが最後の1本しかも赤になった時ボスモンスターは攻撃パターンを変えるんだ
ボスによって異なるから気を付けなきゃいけなかった…
「テツヤ逃げろ!」
テツヤは幸いにも鎌に当たってはいなかった
でも周りのプレイヤーはどんどん死んでいった
「俺は引けねぇ…皆を守るためにもな」
剣にパワーをチャージさせ突っ込んだ
「死ねぇぇぇぇ」
走り出した時鎌がテツヤを切り裂いた
このゲーム内では胴体が切り離されたり腕はもがれたりはしない
切り裂かれた跡が残っていたがテツヤは生きていた
「体制を立て直すんだ!」
俺の声は聞こえてはいなかった
もうテツヤの周りにプレイヤーはいなかった
テツヤは次々と繰り出される鎌の攻撃をよけた
「それだけか?」