第2章 家族の温もり
モンスターはすごい強いと言うわけではなかった
しかし数が圧倒的過ぎてHPが徐々に減少していった
「後何体倒せばいいんだぁぁ」
体力が限界に近づいていき生き残る!という意思で戦っていた
それは葵も同じだった
「はぁ…はぁ…」
回復薬も切れた
もうHPを回復する手段はなく敵を倒すのが先か死ぬのが先かの勝負になっていった
「残り5体……」
「お兄ちゃんラストスパートだよ…」
「生きて帰るんだぁぁぁ」
俺達のHPバーは赤になっていた
残り4体…3体…
「これで残り2体!」
斧を振り下ろし敵を真っ二つにした
敵は消えていった
「よし!」
しかしそこで油断した…
後ろにも敵がいたのだ
「お兄ちゃん後ろ!」
「え?」
目の前には敵から振り下ろされる手が見えた
「うわっ!」
敵の攻撃をもろにくらい吹っ飛ばされた
HPはギリギリで死ぬ直前だった…
起き上がろうとしたとき目の前に敵が立ちはだかった
ここで俺は死ぬのか…
敵の攻撃が俺を襲う
そっと目を閉じた