第2章 家族の温もり
「お兄ちゃんは昔から優しいよね」
「このゲームを買った時だってそうだよ」
「私の分も買うために3日前から並んじゃうんだもん」
葵はそのまま俺の肩に頭を乗せ寄りかかってきた
「ねぇお兄ちゃん結婚しない?」
「結婚かぁ……………結婚!?」
葵の言った言葉が理解できなかった
「俺達は兄妹だぞ?」
「お兄ちゃん焦りすぎ」
葵はすごく笑っていた
これは俺がおかしいのか?いや間違ってはいないはず
「私の言ってる結婚はゲーム内でのことを言ってるんだよ」
「本当は現実でも結婚したいんだけどね」
「ん〜」
正直ここまで好かれていたのは嬉しいが少し複雑だった
「このゲーム内だけで我慢するから」
「お願いお兄ちゃん」
俺はやっぱり妹の押しには弱かった
「分かったよ…」
達はその日結婚をした
もちろんゲーム内での結婚だから兄妹とか関係はない
複雑な気持ちだが前より1段と葵を守りたいという気持ちが強くなった