第1章 honey * one
「座席は…そうだな、くじ引きで決めるか。」
「えー、いちいちめんどいー。」
「そこー、ガタガタ抜かすなー。」
準備が面倒になる担任の提案。それに不満の声を洩らす生徒の声。
無関心丸出しでその光景を眺める。
そしてくじを引き、番号を見ると、そこには3と書かれていた。
…なるほど3か。3歩だけ散歩する。なんちゃって。
………。
えっと
黒板を見ると、一番後ろの席だった。
3(私)の隣の席は15。誰なんだろうと思いながら3の席へ行き、隣を見る。
「なっ…!?」
「…はぁ!?」
…なんとなく思ってた
きっと座席も隣になるだろうって。
でもまさか本当になるなんて!