第1章 honey * one
「ふざっけんな何でまたお前と一緒なんだよ!!」
「煩いなぁそれはこっちの台詞!もう良いよあんた明日から不登校になれば良いのに!」
「お前がなりゃ良いだろ!?」
早速勃発する喧嘩、この下らない喧嘩は殆どの人が慣れているので、特に仲裁に入ったりする人などは居なかった。
「くそっ…。」
「ふんっ。」
少し離れていた机を更に離して、お互い、相手とは正反対の方を向く。
全く今日は厄日だ。もし本当に神様が居るのなら、今思いっきり殴ってやりたい。
と言うより殺意が湧く。
「こんな奴と部活も一緒とはなぁ…。」
「それもこっちの台詞!」
…そう、私は男バスマネージャー。
嫌でもこいつの顔を見ないといけないのが何とも苦痛。
でも、練習に熱心なこいつは嫌いではない。
「可愛い奴がマネージャーなら俺頑張れるのに。」
「表出ろこの糞ドルヲタ。」
「あ"ぁ!?」
…やっぱり嫌いだ。