第4章 放課後のお茶会
『じゃあ、私たちも行こうか、紗香。』
「紗香:そうだねぇ〜。」
紗香の方を振り返ると、ニヤニヤ…ニコニコしている人が。
『え、なに?』
「紗香:えー、なにもー?でも、寂しそうだなーって。紗香お姉さんが慰めてあげる♡」
『…。もともとお茶する約束でしょ。…もしかして。』
「紗香:もっちろん、蓮の話だよねー!」
『やっぱり…。』
「紗香:さ、行こー!」
私は紗香に連れられるまま、カフェに入る。
「紗香:2人です。」
「店員:2名様ですね。こちらへどうぞ。」
店員さんに二人席へ案内される。店員さんがいなくなった途端、天使のような紗香は一気に悪魔の顔へ。
「紗香:で?寂しかった?蓮行っちゃって寂しかった?」
やっぱりそこか。絶対わかってて言ってる。だって、紗香は私が蓮を好きなことも知ってるし。
『はいはい、寂しかった。』
「紗香:もー、茶化さないっ!そんなんじゃ蓮泣いちゃうよ?」
『なんで蓮が泣くのよ。』
「紗香:だって、それは蓮が…、うーん、やっぱなんでもなーい。」
『え?なに?蓮がどうしたの?教えてよー!』
「紗香:だーめっ!はい、メニュー。」
話題変えられたな。
「紗香:私は、ショートケーキ!カフェラテと合うのー!」
紗香が目をキラキラさせて言ってくる。
『わかった。私はカフェラテとミルクレープにする。すみませーん。』
「店員:はい、ご注文はお決まりですか?」
『カフェラテ二つと、ミルクレープ一つ、ショートケーキ一つで。』
「店員:承知しました。ごゆっくりどうぞー。」
また、紗香がニヤリと口端をあげた。
「紗香:で?で?ほんとはどうなの?」
『だから…っ!』
これは、本心を言わないと終わらない。紗香とはそこそこの付き合いだから、それくらいわかってしまう。
『まあ、ちょっと、寂しかった…よ。でも、家帰れば、すぐそこだし。』
「紗香:いいね、二人は。私もそういう恋がしたいなー。」
『…、紗香ならできるんじゃないですかー?桜高有数のモテ女子なんだから。』
桜高、というのは、私たちの通う高校。正式名称は、『私立桜ヶ丘高等学園』。
「紗香:やめてよそれー。私は見た目よりも性格だから。」
『…そうですか。』