第4章 放課後のお茶会
放課後、私は委員会が終わったあと、紗香と約束してたから、待ち合わせ場所に行く。と。
「男1:ねえ君、一人?え?友達を待ってる?」
「男2:でもさー、来てないじゃん?俺らといいことしよーぜ。」
ああいうやつが言う「いいこと」は絶対よくないことだ。紗香は美人なので、こういう、ナンパをされることもよくある。
『あの、私の友達に何かようですか。』
「紗香:詩織っ!」
来なくていい、と言わんばかりに紗香が目で訴えてくる。
「男2:あー、お友達?俺らと一緒に遊ばない?」
「男1:おいwwまあいっか君も遊ぼうよ。」
『あの、今から私たち用事あるので、やめてください。』
「男1:やめてって言われてもなー。」
「男2:大人しくついてこいよ。」
『っ、』
私の腕を強く掴まれた。こっちは乱暴になってきた。しつこいな。どうしよう。その時。
「あの、迷惑してますよ。女の子にそんなことするなんて、同じ男として恥しかないんですけど。」
私と男の間に入って助けてくれた男の人。
黒マスクに深く被った黒キャップ。明らかにあなたも怪しいけど…、助けてくれるならいっか。
「男2:あ?ウルセェ。部外者は引っ込んでろよ。」
「男性:部外者はそっちじゃないですか。」
「男1:もういいよ、行こうぜ。」
「男2:は?お前が言ってきたんだろ?」
「男1:いいから!」
そのまま、男2人は消えていった。
『あ、ありがとうございまし——』
ん?見覚えのある顔…。まさか。その人物は、マスクを少し下げ、キャップを少し上げた。
「大丈夫?よく引っかかってるよね、二人。」
「紗香:あ、蓮。ありがとう。」
『やっぱ蓮か。変装してるから誰かわからなかった。』
そう、私の幼馴染で、初恋の相手で、そして俳優の浅倉蓮。
「蓮:バレる変装じゃダメでしょ(笑)二人は遊ぶの?」
「紗香:うん、お茶しようと思って。」
「蓮:そ。俺はこれから撮影だから。」
『忙しいんだね。行ってらっしゃい。』
「蓮:ん。」
そう言って蓮はマスクを戻し、キャップを深く被り直す。
「蓮:それじゃあ。」
そう言って蓮は駅の方へ歩いて行く。これから仕事なのに引き止めちゃって悪いな。