第7章 幼馴染の元へ side蓮
『とりあえず、家、帰ろう。このままじゃ風邪ひいちゃうよ。』
「詩織:うん。」
『詩織、もう大丈—ドシャァァン—』
その先の言葉は、雷の音に消されてしまった。言葉をかき消すほどの、大きな音。
雷は、公園の一番大きな木に落ちた。そこまでの距離は、約15m。歩数で言うと20歩ぐらいの距離だ。
「詩織:っ…、ぁ…」
詩織は言葉もまともに発せず、カタカタと体を震わせている。呼吸は浅い。
『詩織、行くよ。』
このままここにいるのは、詩織の体的にも、第一心的にもよくない。
俺は詩織の手をとり、半ば強引に家へ連れ帰った。