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俳優で幼馴染で初恋で。

第6章 私の過去


蓮はそう言って、私の体を抱きしめてくれた。でも、蓮の体も震えていた。
私もしっかりしなくちゃ。
『懐中、電灯、持ってくるね…。』
私は持ってきた懐中電灯をつける。
「蓮:ブレーカー、直しに行こう。俺の家と造りが一緒だから場所はわかる。ついてきて、詩織。」
『うん。』
玄関にあるブレーカーを探す。
「蓮:あ、あった。」
「蓮:俺の方が身長高いから、俺がやるね。」
『ありがとう…』
蓮が踏み台に乗り、一つのレバーをあげる。すると、
『わぁ!ついた!』
電気は元通りになった。
「蓮:良かった。」
『ありがとう!』
「蓮:どういたしまして。」
私たちはリビングへ戻る。
『…お母さん、まだ帰ってこない…。』
そう、今の時刻は午後6時。約束から30分も経ったのに、母がまだ帰っていないことに、私はただ不安しかなかった。
「蓮:もしかしたら、雨宿りしてるんじゃない?」
『雨宿り?』
「蓮:うん。おばさんはケーキ屋さんで、雨が止むまで待ってるんじゃない?」
『そう、かな?』
「蓮:きっとそうだよ。だから大丈夫。」

『…うん。』
その時、
—トゥルルルル、トゥルルルル—
家に置いてある固定電話が鳴った。
「蓮:もしかしたら、おばさんかおじさんかもだよ?もし知らない人だったら、俺も対処するから。出てみなよ。」
こくりと頷き、電話に出る。
『…はい』
「📞もしもし、詩織か?」
『お父さん…?』
「📞父:そうだ。あのな、詩織。落ち着いて聞いてくれ。」
『なに?』
「📞父:さっき、警察から連絡があったんだがな、お母さんが…





















事故にあったそうだ。」
『え……』
一瞬、なにを言っているのかわからなかった。いや、分かりたくなかった。だって、そんな、まさか。
手から力がぬけ、受話器が床に落ちる。
外からはまだ雷と雨の音が聞こえてくる。その音がさらに私の心を締め付ける。
受話器からは、「詩織?詩織!?」というお父さんの声が聞こえてくる。
隣では、蓮も驚きの目で、でも私を心配している。
「蓮:詩織…。」
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