第5章 幼馴染の来客
え、もしそうだったら私は自滅する…。
「蓮:いや、カメラの角度とかで誤魔化す。俺がまだ未成年っていうのもあるし、事務所のルールで。」
『そうなんだ…』
良かったぁ〜。
「香織:あら、残念。」
!?何言ってるのお姉ちゃん!
「蓮:はっ!?」
蓮も驚いている。
「香織:あはは、冗談冗談。」
…こっちを向いて笑ってるのは気のせい?気のせいだよね?
『できたよ〜。』
私は完成したカレーライスをお皿に盛り付ける。
「蓮:お〜、美味しそ。運ぶわ。」
『ありがとう。お姉ちゃんも運んで!』
なんで客が働いて住んでる人が働かない…?
「香織:は〜い」
動きがゆっくりだけど、お姉ちゃんも運んでくれる。
「蓮「香織『いただきます』」」
「蓮:ん、美味しい。」
『そう?良かった。』
「蓮:俺詩織の家のカレー好きだよ。」
すっ!?あ、か、カレーね。うん。
『よ、良かった。』
さっきと同じ返事になってしまった。
「蓮:さっきと一緒じゃん。(笑)」
そして気づかれた。
「香織:ほんと、詩織ってばどんどん料理の腕あげて。学校でモテてるんじゃない?」
「蓮:え…、詩織、モテてるの…?」
『別にモテてないよ。』
「香織:料理できる女の子はいいよー。私、昔料理できない人は圏外、って言われて振られたことあるんだから。」
『え…そうなの?』
「香織:そうそう。そんなやつもう嫌いだけどねー。直樹はそんなこと気にしないし。なんなら直樹が作ってくれるし?」
直樹、とはお姉ちゃんの彼氏。本当に料理が上手で、私も何回か教わったことがある。
『直樹くんの料理、美味しいよね。』
「蓮:ふ〜ん?じゃあ、俺も今度詩織に何か作ってあげるよ。」
『え?蓮の手料理…?』
「蓮:いや?」
蓮が上目遣いで聞いてくる。可愛い。
『ううん、食べたいっ!』
つい前のめりになってしまい、蓮が驚いた顔をする。でもすぐにいつものように微笑んでくれて。
「蓮:そっか。じゃあ、次は俺が作るね。」
『うん。』
食べられるんだ、蓮の手料理…楽しみだなぁ。