第5章 幼馴染の来客
「蓮:あ、そだ。今日詩織の家行っていい?今日母さん帰ってくるの遅くて。」
『うん、いいよ。』
蓮の家は、まだ未だにおばさん———蓮のお母さんが、パートの仕事をしている。おばさん曰く、働くのが好きらしい。で、おじさん——蓮のお父さんは、普通に会社員してて、仕事ができるが、家事がダメ。だから蓮は、おばさんがいないときは、家でご飯を食べることが多い。蓮は、できるらしいのだが、めんどくがってやらない。
そうこうしてるうちに、家についた。
『ただいまー。』
「香織:おかえりー。」
ソファーでくつろいでる人は、私のお姉ちゃん、水無瀬香織。大学生一年生。
『もう、お姉ちゃん、ソファーに寝っ転がるのやめるって前宣言してたじゃない。』
「香織:しょうがないの〜!だって、ソファーがここにあるから〜!」
なにを言ってるんだか。
「香織:あ、蓮、いらっしゃい。食べてく?」
「蓮:うん。お邪魔します。」
「香織:おっけー。」
私と蓮が幼馴染。つまりは、私の姉である香織とも幼馴染なのだ。
『お姉ちゃん、作ったの?』
「香織:お米だけ炊いといたよー!」
『…うん、ありがと。』
お姉ちゃんは…家事はできるけど、料理だけできない。お米を炊くくらいはできるけど。
『じゃあ、着替えてくるね。』
「蓮:おっけ。」
二階にあがり、私の部屋に入る。ドアを閉め、ずるずるとドアにもたれかかる。
はぁ〜。好き。仕事終わりの蓮…。うちに蓮がいる。いつもと変わらないけど、すっごく嬉しい。毎日来て欲しいくらいだ。
私は部屋着に着替え、下に降りる。
『ごめん、お待たせ。』
「蓮:いや、大丈夫」
キッチンに向かい、冷蔵庫の中身を確認する。
『えーと、材料は…』
玉ねぎ、肉、じゃがいも、にんじん…。これなら…。
「蓮:何作るの?」
蓮がひょこっとキッチンに顔を出す。
『カレーかな。材料も、ルーもあるし。』
「蓮:お〜、いいね。俺、何か手伝うことある?」