好きだと気づくには、遅すぎた 【ヒロアカ 轟vs爆豪】
第1章 誰にも言えない秘密
放課後、自主トレを終えて汗を拭っていたは、トレーニングルームの扉が開く音に心臓が跳ね上がった。
入ってきたのは、ここ連日何故か自分を追いかけ回している轟だった。
「ひっ……!」
気まずさのあまり慌てて横を通り抜けようとしたが、素早い動きで手首を掴み込まれてしまう。
「待て、。……なんで急に避けるんだ?」
手首を引かれ不意に視線が交差する。
いつも凛々しい彼の顔には、捨てられた子犬のような切ない色が浮かんでいた。
その悲しそうな表情にキュンと胸が痛むものの、彼女の内心はパニックでそれどころではなかった。
(ただのクラスメイトにあんなことしておいて、普通に接せられるわけないじゃん……っ!!)
変態だと思われたくなくて必死で葛藤していると、轟は掴んだ手に少しだけ力を込めぽつりと呟いた。
「……あのな、この前……お前の夢を見たんだ」
「え……? ゆ、夢……?」
意を決したような突然の夢の暴露に、は拍子抜けして固まった。
驚きつつも彼の言葉に耳を傾けていると、どうやら彼はあの一夜の出来事をすべて「リアルな夢」として思い込んでいるらしい。
顔をみるみる真っ赤に染めながらも、は胸の中で盛大にガッツポーズを決めた。
(やった……!あれを夢だと思ってくれてる……!助かったぁぁ……!)
胸を撫でおろし、これで変態だと思われずに済むと安心したのも束の間、轟はまっすぐな瞳でじっと見つめてきた。
「あれから……お前のことが忘れられないんだ」
「え……っ!?」
あまりにも真剣な声音と、情熱的な言葉。
まるで甘い告白のような言いまわしに、の心臓がドクンと大きく跳ね上がる。
頬が一気に熱くなり、期待とときめきで胸がいっぱいになった。
(えっ……それって、それってどういう……意味っ!?)
告白の続きを待つように緊張して固まる彼女に対し、轟は一切の悪気もない真摯そのものの表情で言葉を続けた。
「……だから、。 俺のちんこ、しゃぶってみてくれないか?」
「………………は?」
破壊力ありすぎる彼の一言に、の思考は完全にフリーズした。