第26章 脹相〜脱いだシャツの行方〜
夕方。
私はリビングでスマホを眺めながら、ソファの上でくつろいでいた。
今日は特に予定もない。
脹相も外から帰ってきて、少し前までここにいたはずなのだけれど。
「……あれ?」
ふと、ソファの脇を見る。
そこに一枚のシャツが置いてあった。
黒に近い色の、見慣れたシャツ。
「脹相、脱いだままにしてる」
私は手に取る。
どうやら洗濯するつもりで置いていたらしい。
私は何となく広げてみた。
「大きいな……」
自分の服と比べる。
やっぱりかなり大きい。
そこで、ふと思った。
「ちょっと着てみようかな」
特に深い意味はなかった。
ただ、どれくらい大きいのか気になっただけ。
私は今着ている部屋着の上から、シャツに袖を通す。
「……やっぱり大きい」
肩が余っている。
袖も長い。
前を軽く閉じてみると、身体がすっぽり隠れるくらいだった。
「ふふ」
何となく面白くなって、そのまま鏡を見る。
「脹相の服ってこんな感じなんだ」
そのとき。