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呪術廻戦〜脹相〜

第34章 俺たちの子ども


「遅かったね」

「少し考え事をしていた」

「何考えてたの?」

「……」

一瞬、脹相の動きが止まる。

「……秘密だ」

「えー、気になる」

あなたが笑う。

脹相は目を逸らした。

「大したことではない」

「ほんと?」

「ああ」

そして。

あなたが湯呑みを受け取った瞬間。

「ありがとう」

その笑顔を見て。

脹相はまた、昼間の想像を思い出してしまう。

――俺たちの子供。

今度は、顔を真っ赤にしながらも。

少しだけ幸せそうに笑った。

「……どうしたの?」

「……何でもない」

「顔、赤いよ?」

「……暑いだけだ」

「今日そんな暑くないけど」

「……」

脹相は答えなかった。

ただ、あなたの隣に座る。

そして心の中で、そっと願う。

いつか。

もしそんな未来が来るのなら。

そのときも、こうして。

お前の隣にいられますように。

今はまだ――

この気持ちを伝える勇気はないけれど。
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