第24章 脹相〜郵便物受け取り
休日の昼下がり。
私はソファでくつろいでいた。
今日は出かける予定もない。
だから朝からずっと、薄手の部屋着のまま過ごしている。
楽だから気に入っている服だった。
そのとき。
ピンポーン。
「……あ、郵便かな」
私はソファから立ち上がった。
玄関へ向かおうとした、その瞬間。
「待て!」
「えっ?」
背後から、聞いたことがないくらい慌てた声が飛んできた。
振り返る。
脹相が立ち上がっている。
しかも。
いつもの落ち着いた顔ではない。
「……どうしたの?」
「そのまま行くのか?」
「うん。郵便受け取るだけだけど」
「駄目だ」
「え?」
「その格好では駄目だ」
脹相が早足でこちらへ来る。
「ちょっと、そんな慌てなくても……」
「いいから」
「でも――」
「上に何か着ろ」
「そんなに?」
「ああ」
脹相は私の肩越しに玄関を見る。
またチャイムが鳴る。
ピンポーン。
「ほら、待っている」
「だから受け取るだけだって」
「それでもだ」