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呪術廻戦〜脹相〜

第11章 脹相〜出かけていたら友達とばったり〜


「……え?」

 聞き覚えのある声がした。

「……!」

 私が振り返る。

「あ」

 そこには、友達が立っていた。

「え、待って」

 友達の視線が私たちの手元へ落ちる。

 そして。

 もう一度、私の顔を見る。

「……手、繋いでる?」

「……」

 私は自分の手を見る。

 脹相の手と繋がっている。

「あ」

 今さら気づいた。

「う、うん」

「うん、じゃないでしょ!」

 友達が驚いたように声を上げる。

「え、ちょっと待って。二人って付き合ってないんじゃなかった?」

「付き合ってないよ」

「じゃあ何で手繋いでるの!?」

「……」

 私は答えに困った。

「人が多かったから」

「それだけ?」

「うん」

「本当に?」

「……たぶん」

「たぶん!?」

 友達の声がさらに大きくなる。

 私は恥ずかしくなって脹相を見る。

「脹相……」

「何だ」

「手……」

「……」

 脹相は自分たちの繋いだ手を見る。

 そして。

 離すどころか、少しだけ握り直した。

「……このままでいいだろう」

「え?」

「人が多い」

「いや、もう人そんなに多くないけど」

 友達が即座に突っ込む。

 脹相が黙る。

「……」

「脹相?」

「……」

 耳が赤い。

 私はそれに気づいて、少しだけ笑った。

「脹相、恥ずかしいの?」

「……少し」

「じゃあ離す?」

 そう聞くと。

 脹相は一瞬黙った。

「……嫌だ」

「え」

「このままでいい」

 今度ははっきりと言った。

 友達が固まる。
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