第28章 脹相〜Tシャツのその後〜
「……あれ?」
私を見る。
それから、着ているTシャツを見る。
もう一度、私を見る。
「……え?」
「どうしたの?」
「そのTシャツ……」
「これ?」
私は裾をつまむ。
「脹相のだよ」
「…………」
悠仁が固まった。
「脹相の?」
「うん」
「……」
「どうしたの?」
「いやいやいや!」
悠仁が慌てて脹相を見る。
「脹相!?」
「何だ」
「何だじゃないって!」
悠仁が私を指差す。
「なんで〇〇が脹相のTシャツ着てるの!?」
脹相は何でもない顔で答える。
「貸している」
「貸してる!?」
「ああ」
「いや、そうじゃなくて!」
悠仁が私を見る。
「え、これ普通なの?」
「普通だよ?」
「普通なの!?」
「家にいるときは、たまに借りてる」
「たまに!?」
悠仁が頭を抱える。
「脹相……」
「何だ」
「お前さ……」
悠仁が脹相をじっと見る。
「何だ」
「いや……」
何か言いたそうだったが、結局何も言わなかった。
そして今度は私を見る。