第6章 取り戻す
旅館のオーナーからの電話
昨年父親から引き継いで支配人からオーナーに就任した
「はい?」
気のない感じで応答する
「独身生活謳歌してるかぁ?」
「なんだよ…気持ち悪い…そんなこと言うためにわざわざ電話してくる?」
隠さず言う、にしても情報早いのね
「明日、 〇〇さんウチの特別室に宿泊する予定だけど、お前どーするかなぁと思って」
は?
「なんでそんなことになってんの?」
へへっと話し始めた
取材旅行中の 〇〇〇に駅でバッタリ会った
明日、一部屋空いてるからウチに泊まらないか、なんなら取材してもいいと誘ったらそれならばと泊まることになったと言う
「で、どーするよ」
「伊地知、明日明後日の任務、今からちゃちゃっと終わらせるよ」
「明日明後日って…今日の分も合わせたら相当な数ですよ?」
「俺にできないって言ってんの?」
「いえっ!………」
徹夜確定…五条さんはできるでしょうけどわたしが………
授業はすべて休講
予定されていた任務をすべて終わらせ時間は確保した
こんなチャンス巡ってくるなんてさすが俺‼︎
持ってる男は違う
夕方、機嫌良くハンドルを握り旅館へ向かう
〇〇〇に会える
話ができる
すげー嬉しい♪
触れたい
抱きしめたい
声が聞きたい
ふたりでバカ笑いしたい
いつもの体勢で一緒に風呂に入りたい
匂いを嗅ぎたい
味わいたい
想像しただけで震える
〇〇〇 に触れるのは話を終えてから
受け入れてくれるかわからないし
大丈夫だと思うけど…
5年って長いよね…
今日の取材が終わるまで近場で待機
終わったら連絡が来ることになってる
なにから話そうか
急にいなくなってごめんね
結婚のこと
子供のこと
離婚したこと
期限付きじゃないほんとの恋人になりたいこと
ずっと一緒にいたいこと
でも、結婚と子供は引き続きムリなこと
いっぱい話すことあるね
ここまで時間かかったんだ
あと少し時間かかっても問題ない
ちゃんと話そう