第4章 責務
そう言われても話すつもりはない
なかったのに口から出てしまった
えぇ
はい
そうですね
そうだったんですね
ゆったり落ち着いて聞いている
「言葉にしてみてどうですか?今のお気持ちは…」
会いたい
触れたい
抱きしめたい
声が聞きたい
ふたりでバカ笑いしたい
いつもの体勢で一緒に風呂に入りたい
匂いを嗅ぎたい
味わいたい
「悟さん、貴方がとても近くまで来てくれたように感じています。胸の内を聞かせてくれてありがとう。」
はじめて☆☆☆に抱きしめられた
はっ…何コレ?
ヤバイ……泣きそう……
「聞いてくれてありがとね。話す気なかったんだけどなぁ」
天を仰ぐ
「わたくし、聞き上手ですの、ふふっ」
茶目っ気たっぷりにいう
真面目に『いつでもお聞きしますから』と柔らかく笑って帰っていった
話したら#NAME1の部屋に行きたくなった
まったく…堪え性がないね
笑える
久しぶりに来た
もうどれくらい経った?
思念はおさめたまま部屋の様子をのぞく
あっ‼︎カーテンが開いてる…
帰ってきたんだね…
生きてた…
緊張の糸が切れたようにほっとする
元気そう、よかった……
これからは思念はおさめたままにするよ。〇〇〇に会えるのは、声が聞けるのはまだちょっと先だからね