第4章 責務
「悟さん、妊娠出来たようなので一度受診したいと思います。」
「ほんと⁈今回は一回で?」
「はい、一人目は時間がかかっても二人目はあっさりなんてこと結構あるそうなんです。」
「へぇ、ほんと妊娠って神秘だね。すぐに予約入れるよ。」
「お願いします。」
今回は☆☆☆と件の彼だけが来ている
「妊娠3ヶ月ですって。予定日は8月です。
悟さん、検診のたびに東京へ来るのはあの子もいるのでちょっと現実的ではありません。先生にお願いして京都の病院を紹介していただきました。先生のご友人だそうで気心も知れているし何かあれば連携も取れるとのことで…それでよかったですか?」
人工授精後の妊娠期間中は通常のそれと何もかわらない。
「問題ないでしょ、僕はそれでいいよ。君の負担が少ない方がいい」
「ありがとうございます。そうさせていただきます」
久しぶりの東京だし懐妊のお祝いだとホテルでランチをすることにした
「わたしは用事があるので一旦失礼させていただきます。お食事が終わられたら連絡ください、失礼します。」
丁寧に頭を下げて離れていく
「じゃ行こうか」
息子の様子や☆☆☆自身の話を聞きながら食事が進む
「悟さん、お疲れですか?」
「え?そう見える?」
「はい、とても…」
「疲れてないよ、ただちょっと厄介な案件を抱えててね…」
前にも同じことあったなぁ…
〇〇〇に聞かれてそう答えたんだ……
鋭いね……
「はぁぁ…」
「お仕事のことは伺えませんけどプライベートなことならわたくしで良ければお聞きしますよ?無理にとは言いません。でも、話して自分の耳で聞くことであるのに見えていなかったものを見つけられたりもする。ちょうど二人っきりですし、ふふっ」
「楽しそうだね」
「えぇ、人の内面的なお話伺うの大好きです。信頼していてすてきだなぁと思っている方のお話は特に」
笑顔を向けてくる