第4章 責務
6月後半
五条家での略儀結婚の儀が執り行われた
五条家と☆☆☆の家の面々がずらりと顔を揃えて滞りなく終了する
この日は体裁を保つため同じ部屋で休む
「身体、大丈夫?」
「はい、だいぶお腹、目立つようになってきたんですよ。触ってみます?」
「いや、いい。」
「ふふっ気にしなくて大丈夫ですよ。この子、悟さんの子でもあるんですから触れてあげてください。きっと喜びます」
じゃぁと触れてみる
「硬い……」
「はい、結構硬いんです。わたしも驚きました。実際触れてみなければ、体験してみなければわからないことってたくさんありますよねぇ」
グリュン
「‼︎」
「‼︎なに⁈」
「わたしも初めてですけど、胎動だと思います」
「たいどう?」
「赤ちゃんがお腹の中でグルンってでんぐり返りするみたいに動いたり、腕を伸ばして伸びをしたり、足で蹴ったり…」
「もう一回触ってい?」
「はい、もちろん」
今度は両手触れる
「…………」
「動きませんね」
「そうだね……」
「今が初胎動なので……妊娠後期になるとよく動くようになるそうなのでもうちょっと先ですかね?」
「ありがとう、妊娠は神秘だねぇ」
「はい、特別な体験だと感じています。愛情を注いで予定日まで大切に過ごします」
「ありがとう…」
略儀結婚の儀と妊娠はすぐに世間に知られた
webの記事にも掲載された
〇〇〇の目にもすぐに止まるね
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11月前半
「うわぁ、大きくなったねぇ」
「えぇ、パンパンです。内臓も腰も圧迫されて…あっ胎動すごいんですよ。活発で。触ってください」
「触っていい?」
☆☆☆じゃなくて彼に聞く
「えぇ、もちろんです。五条さんのお子さんですから。☆☆☆様がどうぞとおっしゃっているのにわたしがダメですとは言えません」と笑う
じゃー失礼して……
「…………」
グリュン、ググっという感触が手に伝わる
「すごーい‼︎力強いねぇ」
3人でほっこり笑う
「もう少しで予定日です。11月後半。初産なので少し後ろにずれるかもと先生が。」
「自然分娩でいいの?」
「はい、お薬を使うリスクもありますし、なにより陣痛の痛みを経験してみたいのです。」
「男性はその痛みに耐えられず気絶してしまうと聞いたことがあります。」
と彼が言う