第4章 責務
「五条さん、ご足労いただいてありがとうございます」
こちらですと提案書等々の書類をテーブルに置く
確認を済ませ手紙を書類の上にのせる
「先生、もうちょっと苦労かけちゃうかもしれないけどよろしくお願いしますね」
「……はぁ」
苦労ってなんだろう?
GW直前
明日、朝〇〇〇〇〇〇のところへ提案書を持参すると連絡が来た。長引かせてもというので1週間の期限をつける
あの部屋が見えるところから〇〇〇に思念を送る
先生が来た
会話までは読み取れないけど…
〇〇〇動揺してる
胸がチクチクする
〇〇〇
それは…縛り
聡いからきっと気づくね
数日後
深夜
あの部屋が見えるところから〇〇〇に思念を送る
カーテンが閉められているから様子はわからないけどエネルギーは感じとれる
揺らいでる
まだ迷ってるの?
翌朝
また思念を送る
先生が来た…
とうとう決めたかな?
今度は先生が揺らいでる?
くくっ、〇〇〇何やったの?
しばらくして電話がくる
「はい?」
そういうことね
「はい、了承します。先生、驚きました?ははっ、面白い子でしょ?よろしくお願いしますね」
あっさり縛られてはくれないよねぇ
無自覚にちゃんと逃げ道作っちゃうんだから
ほんと、面白い子
数日後、割印が押された提案書を受け取った
「それと……〇〇〇〇〇〇からお預かりしました」
〇〇〇からもらう初めての手紙
両手で挟んで……
匂いを嗅いで……
内ポケットにしまう
《五条悟様
ご提示いただいた新しい提案書、書名捺印しました。
私の希望を了承してくださってありがとうございます。
希望を叶える日が来るのか、そのまま死んでしまうのか今の私にはわかりません。
いつか来るその日まで大切にお預かりしておきます。
助けられ、縁を結んでもらって、私の世界にはなかった新しい体験や体感、出会わなければ気づけなかった感情、内面の変化、私にとっても掛け替えのない出会いだった
『これから先も支えに』って私も同じ気持ち
出会う前とは全く違う世界が展開してる
知ってしまったのに知らないフリをして生きるなんてできないよ
悟も幸せに
ご機嫌で笑ってて
悟の多幸を祈る
会えなくて寂しい》