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愛しのサプフィール

第20章 再訪


「自分の意見は間違っていないと思います。身分違いの恋などすぐに破綻してしまうものでしょうから。……ですが、あの日からずっと、ポルーシャが幸せかどうかばかり考えてしまうのです」
項垂れるようにカストーリヤが俯く。握られたままのサプフィールの手には、カストーリヤの体温がひどく冷たいものに感じられた。
「な、なにか私に出来ることはないでしょうか。ポルーシャ嬢の行方を探すのに協力する……とか」
こわごわと提案するサプフィールに、カストーリヤは静かに首を横に振る。
「わたくしは無理に探し出さないことにいたしました。父上は奪われた馬と娘を返してもらう為に捜索を続けているようですが……。もし、どこかで偶然ポルーシャを見かけることがございましたら、困窮していた場合は何処にいたかを教えてください。もし幸せそうだったら……そうだったとだけ、どうかお伝えください」
「わ……わかりました」
沈痛とも、無気力ともつかない口調のカストーリヤにどうしていいか分からず、サプフィールは帰る時間までずっと寄り添い続けることしかできなかった。









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