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愛しのサプフィール

第16章 丘


「実家の庭の草花を好き勝手に食べていたら、毒花を口に含んでいたと庭師から両親に告げ口がいってしまい……私の部屋にある植物の図鑑もその時に買い与えられたものなんです。せめて何が危険なものなのかを知っておきなさいって」
「……なるほど」
火照った顔を俯かせながら言うサプフィールに、スヴェトザールはゆっくりと頷いて返した。
そんなサプフィールの姿を、ソーニャも少し労しげに見つめている。
「すみません……貴婦人らしくないですよね」
「いえ、貴方の昔の話が知れて良かったです。差し支えなければ今夜のお茶の時間にまた詳しく聞かせてください」
今にも逃げ出したそうにソーニャの隣へにじり寄るサプフィールに、スヴェトザールは目を細めながらそう言った。










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