第1章 家庭教師【沖田総悟】*
「あー、そんなんもありやしたっけ。俺はまるっきり分からなかったもんで、先生に全部教えてもらわなきゃいけねェ」
「またなの?総悟くん、本当はできるの知ってるよ私。毎回こんなので許されると思ってるの?ずっと続くし怒るよ、先生でも」
「ヘェ、それもまあ仕方ありやせん」
こちらは月謝をもらう以上、なんとか勉強をさせないととは思うのだが、この子は本当に宿題をやってこなかった。
しかし、それでいて勉強はできるのだから、は必要なのかと毎回思ってしまう。
余裕たっぷりな顔で頬杖ついて私を見てくる総悟くん。
「もう!!!!だめでしょう!!!!?」
「そりゃあ、すいやせん。じゃあ今からやりやすんで、分かりやすく、教えてもらっていいですかィ?」
怒るなんてほとんどないから怒り方が分からない……どう考えても舐められているが、やると言うなら教えようと思い直した。
「そ、それなら最初からやっておいて、できなかったところを教えるって言ってあるでしょう?今日までよ、この手が使えるのは」
「分かりやした、先生」