第6章 因縁の終焉
「兄貴!!」
「まだだ…まだ物足りねぇ!もっと痛めつけられなくば力を出せねぇってんなら、もう一度手伝ってやろうか?いっそのこと…もう一度死にかけてみるか?紅蓮腕で!!」
志々雄は無限刃を、自身の手の甲へと滑らせる。
だが…。
ガンッ。
剣心は逆刃刀の柄で、その手元を叩き狂わせる。
直後、爆ぜた焔が志々雄自身を包み込む。
「飛天御剣流!!」
剣心は崩れた志々雄の懐へと踏み込む。
「龍槌!翔閃!!おおおッ!!!!!」
渾身の力を込めた龍槌閃。
続けざまに放たれる龍翔閃。
衝撃が重なり、空気が歪む。
「二連撃…まだ続くな」
斎藤が低く呟く。
「当たり前だ。この機を逃がす手はない」
いつの間にか、斗亜のすぐ傍に斎藤が立っていた。
「龍巻閃“凩”!!“旋”!!“嵐”!!!!」
剣心の体が風と化す。
五連の斬撃が、怒涛のように志々雄へと叩き込まれる。
剣心は着地し、荒い息を吐く。
「どうした!!それで終わりか!!」
だが志々雄は、ゆらりと立ち上がる。
無限刃を地に滑らせ、焔霊が再び燃え上がる。
剣心は一歩踏み込み、解けかけた包帯を力強く掴み上げた。
「傷の痛みなど…それを超える気迫と覚悟で耐えればいい。闘いの中に身を置く者にとっては至極当然のことだ、だが…」
剣心の瞳が鋭く志々雄を射抜く。
「力弱くとも懸命に生きる人達にまで、その痛みを当然と強いる貴様の時代など、拙者の命が続く限り…絶対に来させはせん!!!」
剣心は叫ぶ。
「飛天御剣流――九頭龍閃!!!!」
九つの斬撃が、同時に志々雄を襲う。
逃げ場はない。
回避も、防御も、不可能。
志々雄の体が宙を舞い、壁へと叩きつけられる。
ドォンッ。
その音と同時に、剣心の全身から力が抜けた。