第28章 選んだ未来
色々な出来事を経て、再び平穏な日々が戻ってきた。
仲間たちは皆、それぞれの場所で元気に過ごしている。
そしてあなたもルドガーとの暮らしを、一日一日大切に過ごしていた。
そんなある日、ルドガーがこんなことを言った。
「。お前が加護を授かったら、ずっと連れていきたかった場所がある。俺と行かないか?」
「ほんとう? 行きたい!」
思わぬ誘いを受けて、ものすごくわくわくしていた。
二人はさっそく、休日に一泊で出かけることになった。
そこは街中ではなく、自然の中のハイキングらしい。
だからあなたは可愛らしいお洒落な服というより、動きやすい軽装に身を包んだ。
「わあ、ルドガー。やっぱりあなたは軍人だね、かっこいいね。でも武器はいらないでしょう、さすがに」
「そうか? じゃあもらった短剣だけにしよう。お前もちゃんと持ったか?」
「うん!」
二人で大事な剣を見せ合い、笑顔を交わす。
この騎士団へ来た当初からは考えられないほど、あなたは逞しくなった。
ルドガーにふさわしくなりたい一心で、ここまでやってこれた。
でもひとつだけ、心残りがある。
それはまだ転移魔法の欠片すら使えないことだ。
けれど時間はこれからもあるし、一歩一歩頑張るしかない。
「よし出発しよう~!」
「ああ、行くぞ! 夫婦最初の山登りだ!」
「はい先生!」
訓練を思い出し、おかしなテンションであなたはルドガーについていった。