第28章 選んだ未来
「おい、お前ら、マジで魔界で生きてくつもりか? 悪いことは言わねえ、一緒に人間界へ帰ろうぜ。俺達の居場所はそこだろ?」
しかし、セロは首を振った。
「わりいな師匠。俺たちはここが気に入っちまったんだ。もうしばらくいるつもりだよ。あんたはどうするんだ? あの魔女に詫び入れたあと」
「……入れること決まってんのかよ……お前、マジで顔つきが違うじゃねえか、セロ⋯⋯」
「安心しろよ。俺の師匠は死ぬまであんただ。仲間なのも変わらねえ。なあナザル」
「おう。別に俺らの愛情がなくなったわけじゃないから、気落ちすんなよ」
「……調子のんなこの野郎!」
あなたはルドガーと、そしてゼイランはジュリスと目線を合わせた。
いよいよゼイランがこの騒動のまとめに入る。
「よし。ではヴェルガロン様への謝罪の場を設けなくてはな。仕方がない。俺にも一因はあるわけだから、一緒に謝ってやるよ」
「おめーが元凶だろ!」
「私も一緒に頭下げます!」
「俺もだ」
「俺も下げるよ」
仲間たちが続々と表明してくれる。
セロとナザルは一緒になり喜んでいた。
「よかったな師匠。それもこれもすべて、あんたがいない間に人間関係を構築してた俺とナザルのおかげだぜ? 感謝しろよ!」
「……ふざけんなよ……なんだこいつら……マジでうぜえ……」
恨み節のヴィレイニだが、もう皆の異様な一致団結に対し、うなだれるしかなかった。
プライドがズタズタになろうとも、彼にとっても弟子と使役獣は、切り離せない存在なのだ。
「わかったよ。癪に障るが、最後は自分のケツ自分で拭かねえとな⋯⋯⋯⋯オラあの魔女を呼べ!!」
偉そうに叫ばれ、あなたは悩んだ。