第27章 護るということ
「おい皆、そろそろ始めるぞ! ここに集まれ!」
はっとなり、振り返る。
ピンクのソファから立ち上がり、華々しいオーラを放つ主人だ。
その横には、護衛のようにルドガーが凛々しく立っている。
そして彼は、あなたに向かって手を伸ばした。
あなたは表情を明るくして、そちらに駆けていく。
今日は自分にとっても、大事な加護を授けられる日なのだ。
「よし、行ってこい、! 俺らは応援してるぜ、お前がゼイランの加護を受け取ったことをな!」
セロも拳を突き上げている。
ナザルも嬉しそうに微笑み、腕を組んで見守ってくれている。ジュリスもそうだ。
あなたはしっかりと頷き、皆に送り出された。
「お願いします、ゼイラン様!」
「ああ。さあここに来い……俺の庇護に入る者、よ」
あなたは彼のそばに立つ。
近くで見ているルドガーには、自身の主従契約を思い出させる場面だったかもしれない。
小さな会場が見渡せるステージに乗り、あなたの額に向かって、ゼイランは手をかざした。
そして頭から足元へと、全身を滑るように呪文を唱えていく。
「…………!」
体の中に、力がみなぎる感覚がした。
一瞬のことだ。
そして頭の中心から目覚めるように、ドクッと四肢が熱くなった。
「……終わったの?」
呟くと、余裕の笑みで立っている銀髪のゼイランは、にやりと口角を上げた。
「これでお前は俺の加護を授かった。これから先も、安泰だな」
そう言われて、あなたは真っ先に、ルドガーに振り向く。
そして二人とも破顔して、抱き合った。
ぐっと力を込められ、彼に軽々と持ち上げられる。