• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

巨体の人外に助けられて世話される話

第27章 護るということ


「。いくら可愛いお前の頼みであろうと、それは出来ん。……私はあいつらの師と因縁がある。人間界で知り合い、ビジネスパートナーだったが、あの男の不義理にはもう我慢の限界だった。今回もそうだ」
「……ええっ。……そ、そうだったんですか……」

はっきりと断られ、事情まで聞いてしまえば、あなたもそれ以上は何も言えなかった。

でもあなたの気持ちも察したのか、ネメニアはこうも言った。

「あの男は、責任を負っている。セロとナザルにな。だからこそ、自分から奴らを迎えにくるまで、私が許すことはないだろう」

彼女の確固たる信念が明かされる。
その姿は、とても印象的に映った。



「――って、こんなことがあったんですよ。皆さん、どう思います?」

一幕を教えたあなたに、ジュリスは腕を組んで考えている。
対してセロとナザルはとくに驚きもなく、そもそも期待してない感じだ。

「君達の師匠って、そんなに破天荒なのかい?」
「つうかクズだな。人間のクズ。……でもな、あの人はそれでいいんだよ。すっげえ強い魔術師だから。それにさ、別にいいじゃん。今うまくいってんだから。もう忘れようぜ」

セロは生暖かい眼差しで、ワインを手に明るく言った。
ナザルもそんな彼を見て、軽くため息を吐くだけだ。

「ナザルさん……」
「まあこいつも期待してんだよ、おっさんが迎えに来てくれることをさ。任務試験のときも言っただろ? ⋯⋯それによ、ルドガー達とか、あんたと守護者のこともそうだ。……俺達とはちげえからさ」

若干寂しそうな赤髪の彼の笑みに、胸が痛む。

二人がこんなふうに本当は待ってるのだから、早く来てくれればいいのに。
その男の人は、何をしてるんだろう。

あなたも切々と考えていると、突然ゼイランの号令がかかった。
/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp