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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第38章 【第三十三話】信じることの重み



信じている。

その言葉が、逃げ道を奪う。

同時に、背中を押す。


「信じているのだぞ!!」

クロウリーが叫んだ。

「行けぇッッ!!」


一瞬。

誰も動けなかった。


信じている。

その言葉が、重く胸に刺さる。

アレンは唇を噛み締めた。


置いていきたくない。
助けたい。

ここで一緒に戦いたい。

けれど、クロウリーはそう望んでいない。

自分たちを信じているから、行けと言っている。


ならば。

その信頼に応えることも、仲間を信じることなのだと。

アレンは震える拳を握り締めた。


「……行きましょう」

掠れた声だった。

リナリーが、はっとアレンを見る。


「アレン君……」
「クロウリーが、僕たちを信じてくれたんです」

アレンは顔を上げた。

その瞳には、痛みと悔しさが滲んでいる。

けれど、もう足は止まっていなかった。


「だから、僕たちも信じるんです」
「クロウリーは、必ず追いついてくるって」

ラビが、血の滲む口元を拭った。


「……行くぞ」

チャオジーが目を見開く。

「でも、クロウリーさんが……!」
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