第38章 【第三十三話】信じることの重み
「ラビ!!」
ティファが反射的に床を蹴る。
白銀のレイピアが、一直線にジャスデビへ走った。
同時に、喉元から光が弾ける。
数本の光槍――ルミナ・ランスが、金色の髪を縫い止めるように突き立った。
「――ッ!」
一瞬だけ、道が開く。
ティファはその隙を逃さず踏み込んだ。
だが、ジャスデビの髪が内側から光槍を砕いた。
ぱきん、と白銀の光が散る。
次の瞬間、横殴りの衝撃が胴を打った。
「ぐ……ッ!」
息が詰まる。
身体が大きく吹き飛ばされ、背中が本棚の縁へ叩きつけられた。
「ティファ!」
アレンが叫ぶ。
ティファは痛みに顔を歪めながらも、レイピアを握り直した。
けれど、ジャスデビはもう彼女を見ていなかった。
白い煙の名残が薄れていく中で、金色の髪が針のように逆立つ。
「今の僕らには――攻撃も、強靭さもある」
低い声。
「子供だと思わないでね」
無数の髪が、槍のように伸びた。
アレン、ラビ、ティファが攻撃を仕掛ける。
だが、すべて弾かれた。