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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第38章 【第三十三話】信じることの重み



「……!」

全員が一斉に振り返る。


無数の鍵の幻が、白い光の中で砕けていく。

その中心に、ラビが立っていた。


手には、小さな鍵。

間違いなく、本物の鍵だった。

ラビは、ゆっくり顔を上げる。


「……見つけたさ」

床一面に散らばっていた偽物の鍵が、次々と輪郭を失う。

アレン達を襲っていた千年公の幻も、ぐにゃりと歪んだ。

偽物の鍵も、偽物の伯爵も、台座に現れた扉へ吸い込まれていく。


残ったのは、ラビの手にある一つの鍵。

そして、次へ進む扉だった。


「ラビ!」

ティファの声が震える。

ラビはようやく周囲の状況を見た。

囚われたリナリー。
ティファ達の傷。

ジャスデビの笑み。

その目が、すっと冷える。


「……リナリーを」

アレンの声が低く落ちた。


「殴りましたね」

ティファの瞳にも、静かな怒りが宿る。


「リナリーに……何てことをするの」

次の瞬間、アレンが床を蹴った。

ティファとクロウリーも同時に動く。

三人の拳が、デビットとジャスデロをまとめて吹き飛ばした。

二人の身体が本棚へ叩きつけられる。


「いってぇぇぇ!!」
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