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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第38章 【第三十三話】信じることの重み



「鍵を見つけたら、すぐリナリーとチャオジーとティファを連れて次の扉へ進んでください!」

「アレン!?」
「クロウリーも、僕がすぐ扉に投げ込みますから!」

「聞こえたぞ、小僧」

クロウリーが、赤い瞳でアレンを睨む。


「私を投げるとか? まったく。赤毛のガキといい、ノアのガキといい……」

次の瞬間、クロウリーはアレンの襟首を掴んだ。


「生意気なガキばかりよ!」
「え――」

アレンの身体が本棚へ放り投げられる。

その直後。


「イッッッテェェ!!」

見えない場所から、ジャスデビの悲鳴が上がった。

アレンがはっと顔を上げる。


「クロウリー、二人の姿が見えるんですか!?」
「見えん。だが、気配は分かる」

クロウリーは低く笑った。


「姿など見えずとも、そこにいるなら十分だ」

クロウリーの指示で、アレンとティファは見えない敵を追う。

右。
上。
背後。

何度も攻撃が掠め、ジャスデビの苛立った声が響いた。


「見えてねぇくせに何で当ててくんだよ!」
「そこだ、アレン!」

クロウリーの声に合わせ、アレンが床を蹴った。

見えない敵の気配へ向かって、両腕を突き出す。

次の瞬間。


「ぐえっ!?」
「げっ!?」

アレンの両手が、虚空の中で確かなものを掴んだ。
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