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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第38章 【第三十三話】信じることの重み



声はする。

けれど、姿が定まらない。

その時、リナリーが叫んだ。


「みんな、床を見て!」

床一面に、鍵が散らばっていた。

無数の鍵。

どれも、アレン達の持っていた鍵と同じ形に見える。

ラビの顔色が変わる。


「……しまった。アレン! 鍵あるか!?」

アレンが慌てて懐を探る。


「……無い! ポケットから無くなってる!!」
「ギャハハハハ!!」

見えない場所から笑い声が響いた。


「大事な出口の鍵は、隠れちゃったよ〜!」

ティファは床一面の鍵を見つめる。


「本当の現実では、鍵は一つしか落ちていない」
「その一つを、この幻の中に隠されたのね」

「正解〜」

ジャスデロの声が笑う。


「でも、分かったところでどうすんだよ?」

赤い弾丸が放たれた。

火球が膨れ上がり、皆が一斉に避ける。

だが、火がチャオジーの背中を掠めた。


「ぐあっ!!」
「チャオジーさん!!」

リナリーが悲鳴を上げる。

ティファは唇を引き結んだ。


見えない。

敵の姿も。
本物の鍵も。

けれど、このままでは、また誰かが傷つく。
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