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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第38章 【第三十三話】信じることの重み



「クロスは江戸のどこ探してもいなかったんだよ! このボロ傘が!」

その言葉に、アレンとティファは同時に顔を見合わせる。


「……師匠、一体どこにいるんですか」
「本当に……何をしているの、あの人は」

デビットがにやりと笑った。


「千年公はよぉ、クロスの野郎の狙いが方舟かもしれねぇって言ってたんだよ」
「だからここで待ってたの! ヒッ!」

ジャスデロが続ける。


「それまでアイツの弟子で暇つぶししたっていーだろ!」
「ついでに、アイツにつけられた借金も払わせんだよ!!」

沈黙。


「……借金?」

ラビが引き攣った声を出す。

デビットがぐしゃぐしゃの紙を広げた。


「締めて百ギニー!」
「キッチリ払ってもらうかんな、弟子ぃぃ!!」

「百……」

アレンの目から、すっと光が消えた。


「百ギニー……」
「ア、アレン?」

ラビがぎょっとする。

アレンの口元が、ゆっくり歪んだ。


「たかが百ギニーぼっち……?」
「百ギニー“ぼっち”だとぉぉぉ!?」

ジャスデビが同時に叫ぶ。

だが、アレンは止まらない。


「そんなはした金をツケられたくらいで何ですか。僕の借金に比べれば……」

ラビの背筋が凍る。

――この子、いくら借金かけられてんのー!?
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