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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第38章 【第三十三話】信じることの重み



ぽん、と頭へ手を置いた次の瞬間――。


ゴッッ!!!

凄まじい頭突きが、アレンへ炸裂した。

男はアレンの額を掴んだまま、低く笑った。


「……どうして生きてた?」
「千年公やチビ共に、散々言われたじゃねェかよ〜」

空気が凍る。


次の瞬間。
瓶底眼鏡がするりと顔を通過して床に落ちた。

黒髪が揺れ、額の聖痕が現れる。


「……ノア!!」

ラビが目を見開く。

ティキは愉しそうに笑った。


「出口、欲しいんだろ?」

地面が爆ぜる。

ドゴォォォン!!

瓦礫を突き破り、市松模様の巨大な扉が現れた。


「ロードの能力なら、この方舟にも出口作れんだよなァ」

ティキは鍵を掲げる。


「これ、ロードの扉と、それに通じる扉の鍵」

ぽい、と鍵を放る。

神田が即座に掴み取った。

その直後。


ズズズズズ……!!

街の崩壊がさらに加速する。

建物が次々崩れ落ち、空間そのものが軋み始めた。

ティキは塔を指差し、笑う。


「扉は一番高い所に置いておく」
「崩れる前に辿り着けたら、お前らの勝ちだ」

「……あと三時間もねぇ」

ラビが低く呟く。

崩れ落ちる街を背に、一行は鍵が示す最初の扉へ向かった。
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