• テキストサイズ

【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第32章 【第二十八話】赤い紐の先


「――その子、こちらへ寄越して」

低い女の声だった。

男達が一斉に静まる。

薄い簾の向こうに、一人の女性の影が見えた。

マホジャが、ティファへ小さく目配せをする。

合図だった。

ティファは立ち上がり、男達の視線を背に受けながら、奥の襖へ向かう。

一歩進むたび、袖口の内側で赤い紐が僅かに触れた。

ラビが外で待っている。

その感触だけを、胸の内で握り締めた。
/ 972ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp