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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第30章 【第二十六話】灯籠の湖


「……分かってるわ、アレン」

私は小さく頷く。

「一人で行くつもりはない」

その言葉に、アレンの肩から僅かに力が抜けた。

ブックマンは沈んだ鳥居を見据え、低く息を吐く。

「確かめる必要はあるな。だが、ティファ嬢一人を近付かせるわけにはいかん」

それから、私へ視線を向けた。

「ティファ嬢は灯籠の舟に乗り、社の周辺だけを確認しろ。異変があれば、深追いせず戻れ」

「……分かりました」

「ラビ。お前がつけ」

ラビは沈んだ鳥居を一度だけ見たあと、短く頷いた。

「了解さ」

「僕も行きます」

アレンが、すぐに声を上げた。

ブックマンの視線が向く。

「ティムの反応も、あの社の周辺で途切れています。師匠を探すなら、僕も――」

「お前はティムと共に、クロスが舟を出した場所を確認せい」

「でも……!」

「ティムの反応が乱れた理由を追うには、出発地点から辿った方が早い。ティファの護衛はラビに任せる」

アレンの拳が、僅かに強く握られた。

その横で、リナリーが静かに口を開く。

「アレン君。ティムが頼りなの。今は、元帥の手掛かりを見失わないことが一番大事だと思う」

「私も、アレンと共に探すのである。元帥の痕跡があれば、必ず見つける」

クロウリーも、真剣な表情で頷いた。

アレンは、すぐには答えなかった。

やがて、沈んだ鳥居と私を交互に見たあと、悔しそうに息を吐く。

「……分かりました」

それから、私へ視線を向けた。

「ティファ。絶対に、無理はしないでください」

「ええ」
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