• テキストサイズ

【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第30章 【第二十六話】灯籠の湖


執務室へ入ると、既にアレンとリナリー、クロウリーが揃っていた。

アレンの肩では、ティムキャンピーが落ち着かない様子で羽を動かしている。

リナリーは不安そうに両手を重ね、クロウリーも緊張した面持ちで椅子へ浅く腰掛けていた。

全員が揃ったのを確認すると、コムイさんは机の前へ立った。

「……まず、君達へ伝えなければならないことがある」

部屋の空気が張り詰める。

「ケビン・イェガー元帥が……殉職した」

呼吸が止まった。

リナリーが小さく息を呑む。

クロウリーの顔から、血の気が引く。

アレンは何も言わず、固く拳を握り締めた。

「……元帥が?」

掠れた声が、自分の口から零れた。

コムイさんは重く頷く。

「千年伯爵側の襲撃によるものだ。イェガー元帥が最期に残した情報から、伯爵が“ハート”を捜している可能性が高まった」

ハート。

その言葉に、部屋の空気がさらに重くなる。

「伯爵側が、他の元帥達を狙う危険性もある」

コムイさんは資料を広げた。

複数の元帥の名。

そして、その中の一つ。

クロス・マリアン元帥――所在不明。

その文字を見た瞬間、胸の奥が強くざわめいた。
/ 972ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp