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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第25章 【第二十四話】終幕なき夜・前編


「ちゃんと帰って来いよ」

胸が、きゅっと締め付けられる。

私は小さく頷いた。

「ええ。帰ってくる」

その言葉に、ラビの表情が僅かに緩んだ。

そして。

誰にも見えないように、私の指先へほんの一瞬だけ触れる。

すぐに離れてしまう熱。

けれど、それだけで十分だった。

「……行ってくる」

「ん。行ってらっしゃい」

その声音が、思ったよりずっと優しかった。

私はその熱を胸へ抱えたまま、神田とトマと共に、任務地パリへ向かう汽車へ乗り込んだ。
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