第24章 【第二十三話】恋人になった朝、揺れる剣
私は恥ずかしさに耐え切れず、紅茶へ口を付ける。
けれど、机の下で繋がったままの指先から、ラビの熱が伝わってくる。
私は迷った末、そっと指へ力を返した。
その瞬間。
隣で、ラビが小さく息を呑む。
見上げると、彼の翠の瞳が驚いたみたいに揺れていた。
自分から触れてきたくせに。
触れ返されることには、まだ慣れていないみたいに。
やがて、ラビの口元がゆっくり緩む。
「……朝から反則さ、それ」
聞こえるか聞こえないかの低い声。
また胸が跳ねる。
私は何も返せなくなって、ただ紅茶のカップへ視線を落とした。
けれど、自分でも分かるくらい、頬は緩んでいた。