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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-
第21章 【第二十話】残り香は、まだ熱い
静かな廊下を、ラビはゆっくり歩いていた。
石造りの窓から、冷たい夜気が入り込んでくる。
その時。
「……さむい」
私が小さく身を縮めた。
ラビが足を止める。
数秒黙ったあと、首へ巻いていたマフラーを解いた。
そして、そっと私へ掛ける。
ふわり、と彼の匂いがした。
落ち着く。
私は無意識に、その布へ頬を寄せる。
ラビの喉が、小さく上下した。
「……勘弁してくれ」
困ったみたいな声。
けれど、マフラーを取り返す気配はなかった。
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