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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第8章 【第七話】肩を並べる約束


門の奥から、慌ただしい足音が響いた。

「ティファ!ラビ!」

リナリーがこちらへ駆け寄ってくる。

その後ろから、ジョニーとリーバー班長も姿を現した。

「二人とも怪我してるじゃない!早く医務室へ!」

「ティファ、その団服、もう袖が破れて……!いや、団服は直せるからいいんだけど、まず傷を見せて!」

「ラビも血ぃ出てるぞ!何してんだよ!」

「帰って早々、騒がしい歓迎さね」

ラビが苦笑する。

けれど、リナリーに促されて医務室へ向かう間も、彼の手は私の腕へ軽く添えられたままだった。

転ばないように。

置いていかないように。

その触れ方に、胸の奥が不思議なくらい静かに熱を持つ。

医務室へ続く回廊で、窓から差し込む夕刻の光が、私たちの影を床へ長く伸ばしていた。

前回の任務から戻った時。

私は、守れなかったものの重さに押し潰されそうになっていた。

ラビは、その隣で私を支えてくれた。

そして今日。

私たちは、同じ傷を負いながら、同じ歩幅でここへ戻ってきた。

「……約束、守ったな」

不意に、ラビが呟いた。

「約束?」

「二人で生きて帰るってやつ」

私は彼を見る。

ラビは前を向いたまま、口元だけを僅かに緩めていた。

「ええ」

私は静かに頷く。

「あなたも、最後まで隣にいてくれた」

その瞬間。

ラビの足が、ほんの僅かに止まった。
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