第10章 Cries in vain★
交わることによって気を巡らせ治癒力を上げているのだとしたら、それはどこまでの傷なら治るのか
心を閉ざしている状態では何の変化もなかったが、薬によってだが心が解放されると彼女から気の放出が見られた
今回薬で強制的に解放させたけれど、自らとなるとどうなんだ?
今日まで彼女が薬なしで行為した相手は猪八戒のみ。だがその時猪八戒は怪我をしていたわけではないので効果は分からない
「まだ色々試したいんだけどボク絶倫じゃないからなァ」
だらんと硬さを失った自身に目をやり苦笑する
判断が鈍るといけないので自分が薬を飲む訳にはいかない。
今の快楽堕ちした彼女なら相手は誰でも良さそうだ
ちらっとベッドに横たわる彼女に目をやれば、腰をくねらせながら自身の指で蜜壷を慰めていた
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「おいっ!何の用だ!!」
「んー?ちょーっと手伝って欲しいんだよねェ」
「どうせ碌でも無い事だろ」
悪態をつきながら嫌々連れてこられたのは你健一の研究室。優秀な化学者らしいこの吠登城で唯一の人間を、俺は一切信用していない。以前も妹の李厘を実験だなんだと使おうとしていた。飄々とした胡散臭い男だ
無機質な自動扉が開かれると部屋にはベッドが一台
「こんな所で何しようって言うんだ」
「あのお姫様とセックスして欲しくてさ」
視線を向けて目にしたのは全裸で自慰に耽る女
「何故俺が……」
そう口にして気付いたのは白いシーツに映える紅い髪
「あいつは……玄奘の所の…」
言うや否や、你健一にとん…と背中を押されベッドの傍で立ち竦む
「彼女、特異体質持ちみたいだからうまくいけば蘇生実験の役に立つかなァなんて。ねェ協力してよ」
確かにこの女が玄奘達と旅を共にするようになってから、奴らが変わったのは俺も感じていた。それが何故なのかも気になってはいた……が俺がしたかった事はこういう事じゃない
「誰がお前なんかに………っっ!?」
徐に女に手を引かれそのままベッドに倒れ込む。カチャカチャとベルトを外され、あっという間にジーンズの前を寛げられた