第10章 Cries in vain★
烏哭さんは少し驚いたように目を見開いた後、ぷっと吹き出し少し声を上げて笑った。その笑い声は私のよく知る笑い声だったから少し安心したのも束の間
「くっくっ…あー…おかしい。
………それ……虚構だよ」
「え………」
今までの烏哭さんとの思い出が崩れ落ちていく。
「信じてたんだ。可愛いね」
烏哭さんの腰に力が入る
「や……嘘…やめて…お願い…」
「それさあ…聞くと思う?」
ぐぐぐぐっと乾いたナカを無理やりこじ開けられる。
「いやあ…っっ!!!!」
苦しくて…痛い。
痛いのは身体だけじゃなくて心も…
悲しいのは裏切られたから
悔しいのは見抜けなかったから
烏哭さんの下で身体を揺すられながら感情が消えていく。
早く……終わって……
少しの抵抗と意志として声も出さずただそれだけを考える。
「全然哭いてくれないね。ボク上手い方だと思うんだけどなァ」
にやりと笑うその顔が思い出の中の彼の顔と重なった。光明さまに二人で悪戯をしかけた時と同じ笑い方。
そっか、本当に妖怪に騙されてなんかいないんだ。彼は自分の意思で此処に居て、こういうことをしてるんだ。
「う……こくさ……」
己が眼……か……
私はまだまだ未熟だな
そう思いながら、私を揺する彼の名前が口に出たと同時に涙が一筋零れた
「そっちの泣けじゃないんだけど」
言いながら腰の動きが早くなり、終わりが近いことを悟る
「……くっっ……」
烏哭さんは大きく奥まで打ち付けると短く喉を鳴らし当たり前のようにナカで吐精した
「ふう」
わざとらしく息を吐き自身を抜くと、彼は徐に私の秘部を指でぐぱっと開いた。
外気に触れてぶるりと身体が震える。
ナカからとろとろ自分の精が流れ出るのを確認してから手の甲を見る
「あっれ。おかしいなァ」
甲の傷は血は止まっているものの赤く残ったままで。
私を抱けば傷が治る
やっぱりそんなことあるはずがないんだ
「これで分かったでしょ。もうここから出して……」