第45章 誕生日
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それからしばらくして。
パーティーが始まると、3年寮は賑やかな笑い声に包まれた。
料理を囲んで笑い声が弾み、あちこちで会話が飛び交う。
ユカリも、その輪の中にいた。
そんな中。
「ユカリ先輩」
聞き慣れた声に振り返る。
そこには、出久が立っていた。
その手には、一枚の色紙があった。
「これ、僕たちからです」
「……私に?」
ユカリが目を丸くする。
出久は嬉しそうに頷いた。
「はい。お誕生日、おめでとうございます!」
「おめでとうございます、先輩!」
後ろから、1年A組のみんなの声が重なる。
ユカリは少し驚いたように瞬きをして、それから色紙を両手で受け取った。
「……ありがとう」
色紙には、大きく『お誕生日おめでとうございます!』と書かれている。
その周りには、1年A組のみんなの文字がびっしりと並んでいた。
大きな字もあれば、小さな字もある。
綺麗に整った文字も、少し癖のある文字も。
短い言葉のひとつひとつから、これまでの時間が伝わってくる。
『いつも訓練ありがとうございます』
『また一緒にお話ししてください!』
『先輩みたいなヒーローになれるよう頑張ります!』
そして、その中でユカリの目に飛び込んできたのは――
『 勉強教えてくれてマジでありがとうございました!ユカリ先輩のおかげで助かりました!これからもよろしくお願いします!! 上鳴電気 』
思わず、頬が緩む。
「ふふ。上鳴くんらしいね」
「でしょ!? 本当に助かったんすよ!」
嬉しそうに笑う上鳴を見て、ユカリもまた笑った。
その隣には、切島の文字がある。
『 いつも訓練付き合ってくれてありがとうございます!先輩みたいなカッコいいヒーローになれるように頑張ります!! 切島鋭児郎 』
「切島くんも、ありがとう」
「俺、先輩にめちゃくちゃ憧れてるんで!これからも訓練お願いします!」
「うん。こちらこそ」
そして、その少し下には―――