第45章 誕生日
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買い物を終えたユカリと環が寮へ戻ってきた頃には、すっかり日も傾き始めていた。
玄関の扉を開ける。
「ただいま」
いつものように声をかけながら、ユカリが中へ入った。
――その瞬間。
パンッ!!
パパンッ!!
一斉にクラッカーが鳴り響いた。
「……わっ」
突然の大きな音に、ユカリが目を丸くする。
「――ユカリ、お誕生日おめでとう!!」
部屋中から一斉に祝福の声が上がった。
「おめでとう、ユカリ!」
「ハッピーバースデー!」
「お誕生日おめでとうございます、先輩!」
次々に飛んでくる声。
「え……?」
ユカリは、扉を開けたまま立ち尽くした。
目の前には、朝とはすっかり変わった光景が広がっていた。
壁いっぱいに飾られた装飾。
テーブルの上に並べられた料理。
色とりどりの花。
そして――そこに集まっている、たくさんの人。
「……みんな?」
3年A組だけではない。
1年A組のみんなもいる。
その奥には、相澤とプレゼント・マイクの姿まであった。
「……先生たちまで……?」
驚いたように呟くユカリに、ねじれが嬉しそうに駆け寄る。
「びっくりした?」
「うん……すごく」
「ははは!大成功だね!」
ミリオも満足そうに笑った。
ユカリは、もう一度部屋の中を見渡した。
自分のために、こんなにもたくさんの人が集まってくれている。
そう思うと、胸の奥がじんわりと温かくなった。
「……みんな、来てくれたんだ」
「当たり前だよ!」
ねじれが笑う。
「だって今日はユカリの誕生日だもん!」
ユカリは、嬉しそうに目を細めた。
「……ありがとう」
その一言に、みんなの笑顔が広がった。