第45章 誕生日
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休日の日曜日。
昼前のショッピングモールは、家族連れや学生たちで賑わっていた。
環と並んで歩きながら、ユカリは店先へ視線を向けている。
「なに買うの?」
環が尋ねると、ユカリは少し先を指差した。
「あ、あれあれ!」
その先にあったのは、タオル専門店だった。
店内には、ハンドタオルからスポーツタオル、バスタオルまで、さまざまなサイズのタオルがずらりと並んでいる。
柄や素材も豊富で、色とりどりの商品が棚いっぱいに並べられていた。
「………タオル?」
「うん。最近、格闘訓練してるから、タオルもう一枚ほしくて」
ユカリは棚を眺めながら、手に取ったタオルを広げてみる。
放課後、爆豪と切島に格闘訓練をつけていることもあり、もう一枚あれば便利だと思ったのだ。
「あとね、あの二人にもプレゼントしようかなって。訓練頑張ってるから」
「……二人にも?」
「うん」
そう言って、ユカリは嬉しそうにタオルを見比べる。
しばらく悩んで、三枚を選んだ。
自分には白。
切島には赤。
そして、爆豪には黒。
「これでいいかな?」
「ん。いいと思う」
会計を済ませ、袋を受け取る。
ユカリはそれを大切そうに抱えた。
「喜んでくれるといいなぁ」
「……めちゃくちゃ喜ぶと思う」
「本当に?」
「うん。特にあの二人なら」
「……やった」
ユカリは嬉しそうに笑った。
「次、どうする?」
「えっとね――」
賑やかな館内へ戻った、その瞬間だった。